IT 読書メモ

坂村健「DX とは何か」(KADOKAWA、2021)

投稿日:

DXという言葉をよく耳にするのですが、よく分からないので、本書を読んで見ました。DXはデジタル化、情報化とどこが違うのか? DXは、IoTやビッグデータ、AIを組み合わせて構造改革していくという意味のようです。これは1社が頑張っても実現が難しくて、取引先とか行政も変わらないと、変われません。テレワークを導入して他社と打ち合わせをしようと思っても、他社がZOOMのようなものが使えないと打ち合わせができないのです。DXが進めば社会の効率化が図れますが、コストの問題もありますし、中小企業とかを考えると、課題もたくさんありそうです。

印象に残っている所は、「程度の問題」というところです。何事も絶対に正しいということはありません。そこから出発して考えようということです。例えば、福島に原発が建てられた時、絶対に安全なので避難訓練はしなくていいという判断をしたため、津波のときに逃げ遅れたところもあったようです。コロナ禍でマスクをつけることにしても、いつもつけていればいいというものでもありません。夏はマスクをつけることで熱中症になるのであれば、はずした方がいい場合もあります。これが「程度の問題」なのです。世の中は単純ではなく複雑です。状況に応じて何が重要なのか臨機応変に考えていかなくてはならないのです。私はゼロヒャク思考が強くて、思い込みが激しいので、この「程度の問題」が大変ためになりました。

-IT, 読書メモ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

川北 稔「砂糖の世界史」

甘いものには砂糖がたくさん入っていて、料理にも少しまぜたりし、身近にあふれかえる砂糖にどんな歴史があるのかと思って読んで見ました。砂糖という一つの商品の歴史を追うことで、世界史全体を楽しく学べました。 …

金井高志「民法でみる商法・会社法」(日本評論社)

商法についておおまかなことを知りたいと思って、kindleで探してみたのですが、なかなか入門書的なものがなくて、仕方なくこの本を手にしてみました(基本kindleでしか本を買わない)。 法律を学んでい …

フローレンス・ウィリアムズ「NATURE FIX」(NHK出版 2017)

森の中で新鮮な空気を吸ったり、海の波の音を聞いて、気持ちのいい経験をしたことは誰にでもあると思います。本書は、なんとなく自然から影響を受けているなと感じているものを、最新の科学を取材し明らかにしていま …

中野信子「あなたの脳のしつけ方」

仕事・恋愛・努力・運といったことについて脳科学で分かっていることは何か、気軽に学べるいい本でした。 脳科学に興味があるけど、まったく分からない人や、合理的な思考をする人におすすめです。 特に面白かった …

伊藤真「伊藤真の刑法入門」(日本評論社、2018)

刑罰を厳しくしすぎると、自分も罰せられる可能性が高くなりますし、かといって、刑罰が緩いと、自分が被害者になる可能性が高くなります。ではどのように折り合いをつけていけばよいのかという問題がある、そんなと …