哲学・思想 読書メモ

エーリッヒ・フロム「愛するということ」(紀伊國屋書店)

投稿日:

たまには哲学系の本でも読んで見ようかなと思い、人気がある本書を手に取ってみました。一般向けに書かれているのですが、凡人の私には精緻すぎて理解が追い付かないところもありました。それでも読んでよかったと思える本でした。

愛というと恋愛とか母性愛とかが浮かびますが、フロムはそういうものを愛としていないようです。愛とは、愛というより愛するとは、特定の人に向けられるものではなくて、もっと広く社会的なもので、誰に対しても向けられるものと、私は読み取りました。だからかなり難しい。誰彼構わず愛せる人なんていませんから。でも、あきらめてはいけない。愛していこうじゃないかと。

愛することができる人はガンジーとかマザー・テレサのような偉人にしかできなさそうですが、できないよとつっぱねるのではなく、できる範囲で愛の修練を積んでいければと思いました。この本は示唆に富む言葉が多いので、また読み返したいです。

-哲学・思想, 読書メモ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

no image

成毛眞「黄金のアウトプット術」

この本は著者のアウトプット術がちりばめられています。アウトプットといえば樺沢紫苑さんの「アウトプット大全」が有名ですが、ビジネス経験豊富な著者が考えるアウトプット術は、樺沢さんとはまた違った面白さがあ …

川北 稔「砂糖の世界史」

甘いものには砂糖がたくさん入っていて、料理にも少しまぜたりし、身近にあふれかえる砂糖にどんな歴史があるのかと思って読んで見ました。砂糖という一つの商品の歴史を追うことで、世界史全体を楽しく学べました。 …

大前研一「稼ぎ続ける力」

大前研一さんの本をはじめて読みました。政治とか経済を批判するだけではなくて、対案をきちんと書いている所に好感が持てました。ただ著者は家でゴロゴロして犬の散歩するのが好きな人を否定していて、「生ける屍」 …

えむひこ「太りたいのに太れない 簡単にできる太る方法 さよならガリガリ体型」

実家に帰ったときに体重計があったので乗って見たら、思った以上に体重が減っていた。どうりでズボンのウエストが緩く感じるわけだ。 そこでまた太って標準体重に少しでも近づけるために、この本を読んで見た。 著 …

村井俊哉「統合失調症」

私の家族が統合失調症で、そのことを知ったのが約10年前。大きな書店でこの病気についてかかれた本を何冊か読んでみて、遺伝と関係があることを知り衝撃を受けた。いずれ結婚するとして、相手にこのことを伝えなけ …