前々からタイトルに惹かれて気になっていた本です。ページ数が多いのと値段が高めなので、購入をためらっていましたが、浅田すぐるさんもおすすめしていたので、手に取りました。
学びの技法については、メンタリストDaiGoさんが、科学的根拠に基づいた効率のよい勉強法の本を書かれたりしていますので、結論はすでに出ているのだと思っていました。しかし、本書の出発は、続かなければ意味がないということです。効率の良い学習法があったとしても、自分に合わなければ役に立ちません。何か国語もしゃべれる人がいて、その学習法を真似たとしても、そのやり方を継続できなければ、外国語は習得できないのです。
そういう前提に立って書かれていますので、科学の実証がないものもありますが、先人の知恵がたくさん紹介されていて、これがもう面白いです。古今東西いろんな人が工夫をしてさまざまな技法を編み出しているのです。読めばきっと参考になると思います。
「知」の営みを知ることは、知的興奮を呼び覚まします。何か学びたいと思っている人、学ぶ意欲のあるお子さんにもお勧めです。
