なかなか骨太な内容で、絵画や音楽などのテーマを絡めながら読みやすくしてあり、しかも勉強になるためになる一冊でした。
簿記処理の定番である減価償却のところなんか、鉄道会社が蒸気機関車への投資額が一気に費用計上されると困るので、期間配分して費用負担させようと理屈をこねて減価償却制度を作り上げたところなんか面白かったです。機械化という時代の変化により、会計も変わっていきますね。
商業簿記の勉強では仕訳の習得が重要になってきますが、その処理ができあがる背景まで知っておくと、覚えやすいですし財務諸表を読む力にもつながっていくのだと感じました。
会計のことも歴史のことも学べるいい本でした。
