恥ずかしながらこの本で、著者の藤田田さんが日本マクドナルドの創業者であることを知りました。ユダヤ人の商売の仕方を、自身のご経験から語られていて、頭にどんどん入ってきました。
ユダヤ商法の一つに「女と口を狙え」というのがあって、女は女性が支払うことが多いので、口は口に入れるものは消費されてなくなるので、というものでしたが、なるほどなと思いました。
個人的に印象深かったのは、「好きなことを仕事にするな」ということです。好きなことを仕事にできたらなと思いがちですが、それだと商売はうまくいかない。商売するものを好きである必要はない。著者もバッグやアクセサリーを取り扱っていますが、自分が身に着けられるものでもないし、そういったものに興味はないようです。
ちょっと気になったのは、ユダヤ人の子育て方法です。ユダヤ人は小さいころから子供に、親でも信用するなと教えていることです。将来的に商売にはつながるのかもしれませんが、親でさえ疑わねばならない人生が悲しく思えました。
ユダヤ商人は契約に厳しいことや数字に強いところなど、参考になるところが多々ありました。何か商売を考えておられる方は、読んで損はないと思います。
