高校の時、日本史で受験しようと考えていたので、1年間必修で学んだ世界史は、ほとんど勉強していませんでした。本書にもあるように、高校の世界史の教科書は、視点がめまぐるしく変わり、頭に入らないなぁと感じておりました。
そこを本書はなるべく主語を変えずに書き、また地域をヨーロッパ、中東、インド、中国に分け、世界が一体化するまでは、ひとつなぎでまとめて記述するというスタイルは、流れをつかみやすかったです。記憶に残りにくい書き方をしている本を読んでも、時間の無駄なので、ぜひ現行の教科書の記述方法を見直してほしいです。
しかし歴史を知ることって、本当に重要だなとあらためて感じました。日本に生まれてきて平和に暮らせていますが、世界の歴史を見ると、国がなにかしら戦争をしていたり、重税に苦しめられている人がいます。それに比べると、将来のことを考えると不安になることもありますが、自分はかなり幸せな時代を生きているのだと実感できます。
世界の歴史をもっと知りたいと思った一冊でした。
