内向型に関することが網羅的に書かれている本でした。スーザン・ケインさんの「内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法」もすごく中身の濃い本でしたが、こちらの本も読みごたえがありました。
外向型と内向型のパートナーの組み合わせ別に対処方法も書かれていますので、実践的です。
心に留めて置きたかったのは、内向型の男性と外向型の女性の組み合わせです。このカップルは極めて深刻な対立を生み出してしまうようです。私の経験からも、内向型の上司と外向型の部下の関係を観察してみてもそう思えます。
また脳科学的な点で驚いたのは、内向型と外向型では脳内を流れる血液の経路が違い、経路を流れる神経伝達物質も違うということです。内向型はアセチルコリンが長い経路を通り、外向型はドーパミンが短い経路を通る。血液の通り道が違うなんて、同じ人間なのに不思議です。これが自律神経の交感神経と副交感神経にも関係しているとしていて、外向型人間の行動を理解しやすくなりました。
著者は心理療法士でもあるので、カウンセリングでの事例も紹介されています。
内向型人間であるがゆえに、人生うまくいっていないと感じてる方には、具体的な対処方法が書かれていますので、ぜひ読まれてはいかがでしょうか。
