民法改正作業に当たっている最中に書かれた本です。改正後の民法についてはこの時はまだ分かりませんので、改正前民法でどのようなことが問題なのか論点がまとめられております。民法の歴史、国際的に見た場合の日本の民法についても触れられていて、法律のことをまったく知らない私でも、民法に関わるさまざまな問題について理解することができました。
改正後の民法の内容について知りたくて読み始めたのですが、改正作業中に書かれてますので、正直、失敗したかなと思いましたが、著者が民法について分かりやすく説明してくれるため、基礎力がない私には、いい読み物となりました。
著者は元東大法学部教授で民法の世界では有名な方だそうです。
とにかくこれでこそ一流の学者だと思わせる、初心者にも理解できるほどの分かりやすい説明に魅了されました。著者の他の本も読みたくなりました。
