読書メモ

M.チクセントミハイ「フロー体験入門」

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やさしい本ばかり読んでいたので、学術的な翻訳の文章が読みにくくありましたが、フロー研究の第一人者が書いたフローについての説明は読んでためになりました。

フローというのは何かに没頭したり夢中になっていたりしている時の状態です。小説を読んでいて、気づいたら日が暮れていたといった体験です。読書に限らずスポーツでも趣味でもさまざまな場面で経験することがあると思います。

受け身的な私は、何かに熱中して人生を送っている人にあこがれを抱いておりまして、どうしたらフローの状態になれるのか知りたくて、他にも著者の本はありましたが、入門者向けの本書を手に取りました。

フローの要件は3つあって、①明確な目標、②迅速なフィードバック、③スキルとチャレンジの適度なバランスです。たったの3つでいいので自分にもできそうです。

自分探しをしている人は、自分は何が好きなんだろうと自問自答すると思いますが、フローに入るには何でもよくて、何をやるかではなくどのようにやるかが重要なのです。仕事ならやらなければならないことを嫌々やるのではなくて、フローの3つの要件を意識して、集中していく。もっと速くできないか、もっと効率化できないかと、目標を設定して、自分にあうレベルで改善していくと、仕事が充実していきます。

翻訳は主に松下電器産業出身の方が集まってされております。読みづらさは翻訳家でない方が訳されているからだと思われますが、索引がついており、参考になりました。

フロー自体は幸福とは違いますが、フロー体験が増えるほど、人生の質が上がると著者は言っております。年齢は関係ありません。ご興味のある方はぜひ読まれる

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