落ち込んだ時にこの本を読むという人の話を聞いて、いつか読もうと思っていながら、ずっと手にしなかったこの本をとうとう読みました。
挿絵がかわいいし、子供も読める内容ですが、大人に向かって書いていると感じました。
物語は、小さな星に住む男の子の星のことから始まり、星を出て、王様が住む星、大物気取りが住む星、酒びたりの男が住む星、実業家の星、ガス灯1本と点灯人がいる星、地理学者が住む星、そして地球に来てからの話になっています。
特に印象に残っているのは、男の子が住んでいた星に咲いた花のことです。花は嘘ついたりするので嫌になって星を出るわけですが、その嘘の中にも愛情があることに気づくところです。花とは女性の比喩だと思うのですが、しゃべることを真に受けてはいけない、もっと深い部分に気づいてあげなければならないんだというところに、私もそうあれればいいなぁと思いました。
読んでいていろいろと気づかされます。時間に追われている人、大事なことを見失いかけている人にぜひ読んでもらいたいです。
