コールドプレイ(Coldplay)特集
構成
- レポート: NF特派員 うらら(安竜 うらら)
- 取材: 音楽ライター 妹沢奈美
導入
- 1997年ロンドンで結成
- メンバーはボーカルのクリス・マーティン、ギターのジョニー・バックランド、ベースのガイ・ベリーマン、ドラムのウィル・チャンピオン
- 1999年にメジャーデビュー
- 21世紀を代表するバンド
- 最初から売れていたバンド
- ロックバンドらしさにこだわりなし
- 真にあるメッセージに変化なし
- デビュー時からイギリスで売れてアメリカでもすぐ売れた珍しいバンド
- カレッジラジオから人気が出てリスナーに愛された
- アメリカでは高学歴なイメージが、イギリスの理想のアーティスト像と映って受け入れられた
【アルバム1枚目 パラシューツ Parachutes (2000)】
♪ Yellow / Coldplay
- クイーンが所属していたパーロフォンに所属していた
- 最初は4万枚を予測。実際160万枚を記録した
- カレッジラジオのリスナーが大きくした
- グラミー賞受賞
【アルバム2枚目 静寂の世界 A Rush of Blood to The Head (2002)】
♪ Clocks / Coldplay
- ジョージ・ハリスンやエコー・アンド・ザ・バニーメンなどを参考にして作成
- スタジアム・ツアーを開始
- ライブはU2を参考にする
- ボーカルのクリス・マーティンは女優グウィネス・パルトローと結婚
- 世界のセレブリティーに注目される
- 奥さん方面からもファンが増える
【アルバム 3枚目 X&Y (2005)】
♪ Speed Of Sound / Coldplay
- クラフトワークやデヴィッド・ボウイに影響を受けて作った
- ゴスペルに接近した楽曲もある
- UKバンドはビートルズが手本だったが、クリスはアメリカのソウルを取り入れた
- 製作がすすまなかったため、メンバー間のコミュニケーションを増やしていった
- 評論家から反感を買った
- 人気とともに酷評される
【アルバム 4枚目 美しき生命 Viva la Vida or Death and All His Friends(2008)】
♪ Viva La Vida / Coldplay
- ブライアン・イーノがプロデューサーが手掛けてる
- クリスが悩んでいて、自分たちをバンドとして成長させてくれるプロデューサーを紹介してくれとブライアン・イーノに相談したら、一緒にやってくれることになった
- ブライアン・イーノはクリスを、何を試しても恥ずかしいことは絶対ないんだよっていう気持ちにさせた
- いろんな音楽を聴いて制作に取り入れる
【アルバム 5枚目 マイロ・ザイロト(MX) Mylo Xyloto (2011)】
♪ Every Teardrop Is A Waterfall / Coldplay
- ブライアン・イーノがプロデュースする
- 34カ国以上で一位。売れた
- リアーナともコラボ
- ザイロバンドを世界初導入。特殊なリストバンド。照明演出としてバンドが光る
【アルバム 6枚目 ゴースト・ストーリーズ Ghost Stories (2014)】
♪ A Sky Full Of Stars / Coldplay
- このアルバムでアヴィーチーともコラボ。EDMの方に寄って行った
- クリスはいい意味でミーハーなところがある
【アルバム 7枚目 ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ A Head Full of Dreams (2015)】
♪ Adventure Of A Lifetime / Coldplay
- ヴィヨンセ、トーヴ・ロー、ノエル・ギャラガーとコラボ
- ノルウェーのサウンドチーム、スターゲイトを参加させている
【アルバム8枚目 エヴリデイ・ライフ Everyday Life (2019)】
♪ Orphans / Coldplay
- 音の変化はありつつも、歌詞は愛だったりヒューマニズムなど一貫性がある
- コールドプレイの成功により、エド・シーランやアデルなどのシンガーソングライターがイギリスから飛び出してアメリカで活躍できる地盤を作っていった
山口一郎さん語録
ピンクのTシャツ着て町歩こうって言われても、オレンジはいいけどピンクはちょっとというのを、あの人(ブライアン・イーノ)がピンク着ろっていったら、ピンク着れちゃうのよ、っていう感じ。これはないなっていうところに、これはありだなっていうのを見つけて行く作業っていうのはミュージシャンにとってめやくちゃ壁
オルタナティブロックという系譜からコールドプレイを好きになっていった僕らは、ダンスミュージックという系譜も踏みつつもオルタナティブロックを手に入れてる。そういう意味でコールドプレイをオルタナティブロックという要素で聞いていった中でダンスミュージックという要素が入ってきたときには、ダンスミュージックという系譜を聞いてきた僕たちへのアンサーも必要なんだけども、そこのアンサーを無視して制作していっていったのが、この前のアルバム(マイロ・ザイロト(MX))ぐらいから。僕らからすると、そういくと僕らは触れなくなるよね。ドラえもんを見続けてきた僕らは声優が変わるとドラえもんじゃなくなる。同じドラえもんだけど、声優が違うと違うドラえもん。僕らは旧ドラえもんの声優のドラえもんが好きなんだけど、現代のドラえもんの声を聞いてきた子たちは、現代のドラえもんの声がドラえもん。現代のドラえもんが好きだよーっていう歌なのよ。我々は旧ドラえもんが好きな一派。今の曲始まった瞬間に、旧ドラえもんの一派からすると、それ新ドラえもんの感じじゃん、って感じ。ロックバンドじゃなくなってライブバンドになっていった。スタジオよりライブを意識し始めた。
感想
山口一郎さんと同じく「4枚目 美しき生命」までは聴いていたが、5枚目以降は聞かなくなった。昔のドラえもんの声が好きだったから、新しいドラえもんの声を受け入れられなくなっていったとの山口さんのたとえに得心がいった。ファンとしては声優を変えてほしくはなかったけれども、コールドプレイとしては新しいものを取り入れて変化していっているので、自己成長の手本となるバンドだと感じました。