読書メモ

成毛眞「黄金のアウトプット術」

投稿日:2020年10月2日 更新日:

この本は著者のアウトプット術がちりばめられています。アウトプットといえば樺沢紫苑さんの「アウトプット大全」が有名ですが、ビジネス経験豊富な著者が考えるアウトプット術は、樺沢さんとはまた違った面白さがあります。

著者が年配の方ということもあって、たとえ話が古い部分がありますので、中年の方、居酒屋で上司の話しを聞くのが嫌でないサラリーマンの方、特に管理系というよりは営業系の方、SNSを活用されていない方におすすめです。

この本では、アウトプット本ですので、当然「書くこと」と「話すこと」について書かれていますが、それだけではなく「見た目」なんかも書かれています。「見た目」もアウトプットだからです。

また、アウトプットするには、インプットすることも重要ですので、インプットについてのことや、「対話術」についても書かれています。

読んでいて一番印象的だったところは、「編集」することに価値があるということです。「編集」することは機械ができないからです。たとえば銀行窓口係が、客の持ってきた書類を見て、その通りに入力し、出力されてきた現金を渡すといったようなことは、ATMが代りにできますので価値はありません。もし銀行窓口係が客に合わせて、10万円を1万円札5枚と千円札50枚とで持っていた方がいいと提案できるのなら、そこに「編集」が発生し機械に仕事を奪われることはないということです。

著者は自動車部品メーカー、アスキーなどを経てマイクロソフトに入社、日本法人の社長も務められた方です。honzという書評サイトの代表でもあります。様々な経験をされていますね。

-読書メモ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

高橋洋一「国民のための経済と財政の基礎知識」

テレビとか新聞で経済や財政について報道されるが、私は無知なので、そっくりそのまま受け取っている。国の負債が1,000兆円あって、資産が600兆円ですと伝えられれば、残りの400兆円もどうやって返してい …

ジェイコブ・ソール「帳簿の世界史」(文藝春秋 2018)

本の表紙からしてヨーロッパ中世の記帳の仕方について書かれたものとばかり思ってましたが、違いました。過去から現代に続く帳簿の歴史が書かれています。 歴史を通してみると、記帳をおろそかにした組織(政府・会 …

村井俊哉「統合失調症」

私の家族が統合失調症で、そのことを知ったのが約10年前。大きな書店でこの病気についてかかれた本を何冊か読んでみて、遺伝と関係があることを知り衝撃を受けた。いずれ結婚するとして、相手にこのことを伝えなけ …

藤沢数希「損する結婚 儲かる離婚」

結婚を離婚するときのお金の面から考えた本です。奥さんが専業主婦で離婚する場合は、痛い目に合うかもしれません。結婚の制度について考えさせられます。 印象的なところは、女性が年収の高い男性を求めるのは当然 …

野々木宏・福井次矢「狭心症・心筋梗塞 正しい治療がわかる本 (EBMシリーズ)」(法研)

狭心症・心筋梗塞についての基礎知識を学べました。家族が心筋梗塞で倒れた方は、心筋梗塞がどのような病気かよく理解できると思います。 巻末に全国の循環器系の病院のリストがついているのは、よかったですが、一 …